シンガポール林氏大宗祠九龍堂における歴史的史料等の電子化事業(第1報)

Submitted by Fieldworker on Wed, 04/01/2020 - 06:00

 1928年に建設されたシンガポールの林氏大宗祠は、2020年2月より改修工事がはじまった。それに伴い、宗祠内にある歴史的な史資料の電子化が進められており、その一部の作業を弊社が担当している。

林氏大宗祠内観

 宗祠とは、宗廟、祖廟、家廟、祠堂などと同様の意味をもち、祖先を祀り、祭祀を執り行う場所として機能する。シンガポール林氏大宗祠というように、ここにはシンガポールにゆかりのある林姓の先祖たちが祀られている。そして、その先祖を表象するのが、位牌である。

位牌
位牌(撮影:OS)

 位牌の大きさは、多くが幅15センチメートル弱、高さ50センチメートル弱、奥行10センチメートルほどで、日本の位牌と比べると非常に大きい。建物の入口となる門を入ると、正対する壁一面にしつらえられた仏壇に、位牌が所狭しと納められている光景は圧巻である。今日では、建設当初に設置されていた仏壇では納まりきらず、この仏壇の後方の空間にも仏壇が増設されている。

 個々の位牌は、中央に諱や諡が刻まれ、その左右に出身地や位牌を祭った子息などの名が記される。諱や諡は、夫妻で刻まれているものが大半を占め、妾がいた場合、その全員が記されている。今回の作業では、こうした位牌の一つ一つを撮影するとともに、位牌に記載された情報を中心としたデータベースを作成した。